善魔。

遠藤周作氏の造語に「善魔」と言う言葉が有るそうです。

善魔 : about ・ぶん

一言で言えば、「独善」の弊害、負の側面を直視する言葉だと思います。
生物の振る舞いは全て自己利益の為の独善ですが、独善を独善と自覚できない人が居て、善の遂行こそ己が使命と心得て全身全霊で「善魔」に成ってしまう人も沢山いらっしゃいますね。
然も、善魔に成る人は往々にして、社会的立場の強い強者に見られる現象です。
まぁ、其れも其の筈で、そもそも、弱者は善魔の振る舞いを習得する機会が無いのです。
善魔と成り善を押し付けられる弱者は強者の忠実な奴隷に堕ちた場合が多そうです。
勿論、人間状況が変われば何時でも善魔に堕ちるのも確かです。
自分を冷静に省みて、客観視点を出来るだけ持てるといいのですが。