ポリティカル・コレクトネスに依る言葉狩りと支那に対する私的見解。

言葉は状況により細かく意味が変わりますよね。


歴史的に「倭」「倭人」と日本人を歴史書が文書上で表現している事は紛れもなく事実ですし、中華文明圏から見て、「夷狄」を意味してたとしても学問的に全く問題無しですよね。
過去の文献上の日本人の呼び名ですから。
然し、中国で、「倭寇」、韓国・北朝鮮で「倭奴」と成れば現代日本人を指す歴とした侮蔑語です。
倭でもそうですから、同様に支那に付いてもダブルミーニングが状況的には成立しますよね。

ポリティカル・コレクトネス - Wikipedia
ポリティカル・コレクトネスは、「その対象に対して、どのように述べ、考え、行動するのが"私にとって"政治的に正しいのか」というような意味で用いられる事もある(大元の意味はこちらであった)。これは決して「差別も偏見もなく、ニュートラルな」という意味ではない。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%8D%E3%82%B9

本来のPCとは異なる「正しくない」言葉の意味での言葉狩りは間違いです。


先の戦争を正確に表現する日本語は「大東亜戦争」しかなく、敗戦前の日本国は「大日本帝国」以外の何者でも無い訳です。


PCを論拠に一律支那と言う言葉を排除するのは間違いです。
二つの意味を内包する言葉として文脈で判断すべきです。
支那蕎麦、支那料理、印度支那、東支那海これらは全く差別要素の無い言葉なのは明らかです。
単に支那人と言っても侮蔑か侮蔑でないかは文脈を以て読み解く必要が有ります。


個人的には何が腹立たしいかと申しますと、IMがデフォルトでは支那の漢字変換をしないって事です。
国産のATOKでさえ。
ATOK2008は天照(あまてらす)を変換しませんし。
旧式IMのIME2002は変換出来るのに、実に腹立たしいです。


又、言語文化から、侮蔑語・罵倒語を排除するのも反対です。
馬鹿・阿呆を失うだけでも日本語の大変な損失です。
悪しき意味の言葉も文化で有り、其れは其れで豊かさなのですから。


相手に対する言葉の印象を気にするのは社交の時だけで十分です。


支那支那で有り、中国、中華、中共、中国人民、漢民族、何れの言葉も代替不能の日本文化の大切な言葉です。