日本企業の経営方針と符合し過ぎて笑うしか。

倒産を招きかねない11の愚かなビジネス判断 - builder by ZDNet Japan


1. 「費用節減のために顧客サービスの水準を下げよう」

「お問い合わせの件数が多くなっているため、お電話にお答えするまでに時間がかかっております」これは何という戯言だろう。このメッセージの本当の意味は、「われわれには顧客サービスに十分な費用をかけるつもりがないため、我慢できずに電話を切ってしまうまであなたを待ち行列で待たせるつもりだ」ということだ。私は最近、Verizonの待ち行列で45分待ったが、ついに順番は回ってこなかった。一方、T-Mobileは私の電話に20秒以下で応答した。私の取引先となり、信頼を勝ち得たのはどちらかはお分かりだろう。これは非常にばかげたことだ。新しい顧客を獲得するのにかかるコストは、電話オペレーターを何人か増やすコストを簡単に上回る。


2. 「電話対応をする人間は機械で置き換えることができる」

今日では、会社に電話をした際に実際の従業員に対応してもらうのは、ちょっとしたもてなしになっている。音声メールシステムは、本来そうであるべきほど賢くなく、それらの粗末なシステムが知らないところで売上げや顧客の信頼、そして善意を損なっている。私は受付係を配置するコストが、顧客の満足度の向上によって十分に埋め合わせられるという現実の証拠を多く見てきている。私のアドバイスはこうだ。他の会社に倣うのをやめて、顧客に彼らの思いを大切にしていることを示した方がいい。


3. 「わが社の経費の中で最大のものは人件費であり、従業員の給与を圧縮しなくてはならない」

多くの企業は、見当違いに経費の管理状況を改善しようとして、できるだけ給与の支払いを小さくしようとする。それらの多くの組織では従業員の退職率が高まり、新規雇用や新入社員の訓練により多くの経費を必要とするようになる。それに加え、このやり方では機会費用定量化しにくい。これは、人員不足であったり、人材の訓練が不足していたりする企業では、提供するサービスの品質や配慮が不足した結果、収益や顧客を失ってしまうことが多いからだ。 Circuit Cityはこのような形で費用を「管理」しようとしたことが、大きな原因の1つとなって倒産したが、その一方で他の小売業者は生き残っている。


4.「我が社は非常に成功しているので、成長のスピードを早めよう」
5.「スーパースター経営者を雇えば、わが社の業績はよくなる」
6.「わが社は非常にクールなので、いつでも才能ある人材を得ることができる」


7.「仕事の場に家庭が入り込む余地はない」

 適切な母親・父親の産休制度や保育制度は、組織の長期的な成功に影響を与える。今日の労働者は、従業員の家族に対する考えを尊重してくれる企業で働くことを希望しており、そのために転職する。多くの国では早晩国民に医療や年金を提供できなくなる可能性が出てきており、この問題はますます大きくなっている。多くの若い女性は働いており、多くの若い男性は育てられる間に家族の重要性を教え込まれている。SASのような企業は、市場のもっとも優秀な人材を惹きつけ、引き留めておきたい企業にとって非常によい例となるだろう。そして、これは企業の売上げやROIを損なうものではない。


8.「本音を言おう。女性は常に子供を欲しがるものであり、彼らをあまり昇進させてしまうのは危険だ」
9.「われわれ従業員には等しくチャンスがある。そうではないように見えるだけだ」
10.「Charleyは前の仕事で素晴らしい業績を上げたので、彼を昇進させた」
11.「物事が荒れている時には、時間を取って慎重に判断した方がいい」

http://builder.japan.zdnet.com/news/story/0,3800079086,20373952,00.htm

1.2.3.7.の項目の説得力と日本企業及び日本市場進出の大企業の殆どに当てはまってるのも又。
8.は市場を構成する消費者の半分は女性ってのを肝に銘じるべきかと。
男性が支配する企業ってのは男性専用商品のガチムチ兄貴市場企業だけでしょう。
消費者としては女性の方が沢山お金を落としてる優良消費者ですしね。
日本企業はこれからも近視眼的コスト削減至上主義でますます自縄自縛を繰り返し、市場を萎縮緊縮させるのに夢中になるのでしょう。
大体収益を確保し株主に還元するのは株式会社の当たり前の使命なのに、株主に利益還元する為に更にコスト削減、収益力向上をって言う言い訳が又姑息で馬鹿じゃなかろうかしら。
株主に還元するのがそんなに嫌なら株式公開を中止して株式での資金調達を止めればいいだけの話ですよ。
株式会社の美味しい所だけ取って、後は知らんぷりしたいとか…御花畑過ぎるかと。