次期MBT TK-X(仮称)。

TK-X(仮称)  44 t 全長9.42m×全幅3.24m×全高2.30m
74式  38 t 全長9.41m×全幅3.18m×全高2.25 m(標準姿勢) 車体長6.70m
61式  35 t 全長8.19m×車体長6.03m×全幅2.95 m 全高2.49 m

90式ではなく、74式の後継MBT。90式の50.2tの車重に対し、44t迄軽量化されている。破格の7億円と言う予定価格だが、装甲は別経費等様々な予想を呼んでいる。
歩兵携行ロケット兵器RPG対策に装甲板のモジュール構造を採用、複合素材装甲、リアクティヴアーマー等の高機能装甲を装備させる事で生存率の向上を図っている。
ハイビジョンモニタと高度な光学センサで探査能力を向上、危険回避能力の向上が期待される。
C4Iシステム(Command Control Communications Computers and Intelligence〈指揮・統制・通信・コンピュータ・情報〉)によりTK-X同士のみならず、システム指揮下の部隊との情報共有を実現する電脳機械化部隊の中核。

7億円と言うのはMBTとしては廉価な方だが、何れにしても高価な買い物には違いない。
兵器に限らず実用物は須らくそうだが、役に立つか立たないかのどちらかしかない。
一応立憲君主国家の議会制民主主義の国民としてこの買い物を費対効果=コストパフォーマンスが十全か如何か厳しい目で精査・評価する事で望みたい。

兵器は幾ら取り繕っても効率的に「人殺し」をする為の専用機械に過ぎない。
だから、何事も無く役目を終え、役に立たず、実戦に投入されること無く、人を殺さずにスクラップに成るか、博物館の展示物に成るかが一番望ましい。
だが、兵器は要らないと言う暴論には組せない。
軍隊なしに平和を維持できる程楽観の出来る国際情勢ではないからだ。
だから、軍隊と兵器は抑止力として必要。

社会の維持に警察がないと無政府状態で強者が弱者を蹂躙する犯罪社会が成立するのと同じだ。
平和平和とお題目を唱え、人殺し集団と罵る人は軍隊・警察は弱者の為の「飼い犬」で有る事を知って欲しい。
一時的に民衆を自衛隊が殺戮出来たとしよう。
それ以降、自衛隊血税を投入しようとする国民が現れるか?
警察・自衛隊の予算・給料は国民が握ってる。
そう言う事だ。

未だ、中共政府の様に国民が政府に何も影響力を持てない状態ではない。
状況は余り宜しくないが。

汚職・利権政治家跋扈する余り、政治屋と蔑み、議会政治の要、議員との関わりを断てば己が利権拡充に熱心な利権団体の跳梁跋扈を許す事に成る。
同様に、軍隊を汚いものとして蔑み、きちんと見ない事は、結局自分の「飼い犬」を放任し、野犬にして、飼い犬たる自国軍隊か他国の軍隊に食い殺される羽目に成る。
世界は平和ではなく闘争に満ち満ちてる事を認識せずして弱者は生きていけない。
強者なら己が利権を弱者に押し付ける事が出来るから、平和=服従を説き、弱者を制圧して己が極楽浄土を簡単に実現出来る。

人が操らぬ戦車は物言わぬ鉄の塊。
無意味に高価なオブジェと同じだ。
人を殺すのは兵器ではなく、兵器を操る人の意思で有る。
其の意味で、走る凶器「車」、殺傷能力の有る「包丁」を社会が存在を認めているのと或る意味近い。
兵器は機械、機械は道具、道具を恐れる前に、殺戮の引き金を引く人の意思を畏れよ。