カーナビもガラパゴス、嘗ての「国民機」NEC PC98の末路かよっ!

http://www.toyokeizai.net/business/industrial_info/detail/AC/34a4665365c46bb319c2156c1875faca/page/1/
 そもそも、ガーミンやトムトムがPNDで欧米を席巻したのは、圧倒的な“低価格”を実現したからだ。廉価モデルで200ドル前後。インダッシュ型の7分の1程度と強烈な安さだ。しかも、ガーミンやトムトムはただの安売りメーカーではない。営業利益率は両社とも25%前後とパイオニアの7%(カーエレクトロニクス部門のみ)、アルパインクラリオンの2%台をはるかにしのぐ。

 なぜ、低価格で販売して高利益を実現できるのか。一つはインダッシュ型とPNDの開発費の違いだ。一例を挙げると、インダッシュ型が得意なパイオニアは、08年3月期にカーエレクトロニクスへの研究開発費に227億円(カーエレクトロニクス部門売上高の6%)をつぎ込んでいるが、ガーミンはわずか61億円(同2・5%、07年12月期)にすぎない。

 確かにインダッシュ型は非常に高機能である。たとえば、衛星からの信号を読み取って位置確認するGPS(全地球測位システム)を使っていながら、トンネルに入っても画面上にクルマの位置を表示できるのは、GPSのほかに車速パルスとジャイロセンサーといった車体の向きや速度を計測する装置を搭載しており、現在、走っている位置をナビ自らが計算しているからだ。

 地図は道路や目的地までのルートだけでなく、周囲の建物や近くのガソリンスタンド、コンビニなど細かい情報まで表示する。ほかにもCD、DVDの再生機能や、最近ではiPodとの接続など、AV機能も強化されて非常に便利になっている。

 さらにインダッシュ型は、車の振動や真夏の直射日光の下で長時間駐車するような劣悪な環境下でも壊れないように、設計や部材の“すり合わせ技術”が必要。こうした性能をすべて一つの箱に収めるのだから、コストが膨らむのも当然である。

 一方、PNDは機能を絞り込んでいる。自車の位置を割り出すために使うのはGPSのみで、画面表示される地図も、自車の位置と目的地までのルートを矢印で表示するだけの単純なもの。取り外して持ち歩くことができるため、車内の環境を気にする必要はない。万が一壊れても、200ドル前後なら新しく買い替えればいいという消費者も多い。必要以上の機能を盛り込まないことで、開発費を抑制しているのである。

 低価格を実現するもう一つの秘密は、圧倒的なスケールメリットである。たとえばガーミンは台湾で自社生産、トムトムは設計まで関与し生産は外部という違いはあるが、両社とも07年の出荷台数は1社で900万台前後。パイオニアの市販ナビの出荷台数64万台(08年3月期実績)など足元にも及ばない規模であり、部材費などの大幅な削減が可能だ。

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200米ドル = 2.0826825 万円。最低十万円以上するインダッシュはそりゃ勝てないですなぁ。
結局携帯と同じガラパゴスですか…。


その上、海外は車上荒らしが日常茶飯事、十万〜三十万の高額商品のインダッシュナビゲーションシステムを車内に装着した儘とか余程の富裕層でない限り有り得ないでしょうね。
インダッシュ型も海外仕様は簡単に取り外せる型が有った筈ですが…。
元々後付、取り外し前提のPNDの方が商品としての訴求力が有る事が推測出来ます。


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国産ブランドのユピテルでも実売価格二万五千円台の物が有ります。
2GBなら4.2GBのDVD-ROMナビゲーションシステムには劣りますが、740MBの旧世代CD-ROMナビゲーションシステムよりはデータ容量が有ると言えます。
まぁ、地図を地域別に分割せずに全国地図データを一括収録でしたら、地域分割のCD-ROMにデータ容量で劣る訳ですが。


ちゅーか、此処迄価格帯が違うと商品として別もんでしょう。
超高級車フェラーリと軽自動車は同じ車には違いないですが、「商品」としては全く別物なのは自動車販売業じゃない素人にも分かりますよ。
商品の使用目的・使用環境が全く違いますし、使われてる技術・部品も別物です。
日本製造業の横並び志向及び前例主義が見事に仇になった典型です。
PNDは単なるインダッシュの廉価品じゃない事を認識してないのは実に驚きですね。
同じパソコンでもノートパソコンとデスクトップパソコンが全く違う成り立ちなのと同じです。