全席シートベルト着用義務化に翻弄されるバス・タクシー運転手。

http://www.gov-online.go.jp/useful/article/200802/5.html

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001081725.shtml

自動車の後部座席のシートベルト着用を義務付ける改正道交法が6月1日、施行される。シートベルトを着けずに事故に遭い、車外に投げ出されて死亡する例が後を絶たないためで、高速道路での違反者には行政処分が科される。マイカーだけでなく、タクシーやバスなども対象となるため、関係業界は「客に呼び掛けることはできるが、強要するのは難しい」と頭を悩ませている。(斉藤絵美)

 改正道交法では、妊娠中やけがなどでシートベルトをできない場合は除き、後部座席でもシートベルト装着を義務付ける。高速道路で違反すれば、行政処分の点数一点が運転者に科せられる。実質的な摘発は、悪質なケースを除き、今秋の全国交通安全運動終了時まで見送ることを警察庁が決定。それまでに定着を図るよう各都道府県の警察に指示している。

 一方、バスやタクシー会社は法改正に戸惑いをみせる。

 兵庫県内のバス会社約百二十社が加盟する県バス協会(神戸市中央区)は、車内アナウンスで着用の徹底を訴える予定。しかし「お客さま全員が着用しているか確認するのは不可能」と話す。

 県タクシー協会(同区)は五月、約百二十の会員を集め、ベルト着用を呼び掛けるステッカーを車内に張るよう呼び掛けた。さらに、料金メーターを作動させると、ベルト着用を促す音声が流れるテープを備える会社もあるという。

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001081725.shtml


全席シートベルト着用義務化は待望の法制度ですが、運用に大きな問題が有ります。

助手席のシートベルトと違い、バスやタクシーの運転手が運転中に乗客がシートベルトを外したら物理的に対処不可能ですし、警察官の様な法的強制力及び物理的強制は不可能なので、警察の杓子定規の取り締まりで、どんどんバスやタクシーの運転手が道交法違反で違反切符や罰金刑を受けるのが目に見えるようです。

速度違反車両を追跡する職務遂行中の警官が速度違反の対象に成るのと同様、不条理極まりない、社会的実用度を全く無視した官僚主義其の物の、硬直した法運用はいい加減止めて欲しいです。

個人的にはシートベルトをしなかった乗客が罰金の形で道交法違反のペナルティを負えばいいと思うのですが、現状の道交法の法体系・法運用では実現は難しいと思います。
運転手の管理者責任を無限に拡大し過ぎですよ道交法!

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